デリケートな〝水溶性ビタミン〟

 脂溶性ビタミンと対照的に、油に溶けにくく、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」は九つ。
Bl、B2、ナイアシン、B6、B12、ビオチン、パントテン酸葉酸、Cの九つである。
 水溶性ビタミンは、過剰に摂っても、体内に蓄積されることはなく、尿といっしょに速や
かに排泄されてしまう。
 つまり、水溶性ビタミンは、食いだめが利かないから、毎日、適切な量を摂らなければな
らないのだ。
また、水溶性ビタミンは、デリケートな物質で熱、光、空気、湿気によっても壊れてしまう。
 調理によってどれくらいのビタミンが分解されるのか。
その程度は、ビタミンの種類、食物の種類、切った食物の大きさ、加熱の方法、
加熱時間によって変わってくる